「雨の日は山に行かない」という人が多いですが、雨の日にしか見られない景色があります。苔が水を含んでふっくらと膨らむ様子、沢の音が普段より大きく聞こえること、霧が木々の間を流れる様子。雨の日の山は、晴れの日とは別の場所のように見えます。ただし、準備なしに雨の中を歩くのは単純に辛い。装備と心構えがあれば、雨の日の山は楽しめます。
レインウェアの選び方 ¶
レインウェアは「防水」と「透湿」の両方が必要です。防水だけのカッパは、中が蒸れて不快になります。ゴアテックスや同等の透湿防水素材のものを選んでください。上下セパレートタイプが基本で、ズボンはザックを背負ったまま着脱できるサイドジッパー付きが便利です。価格は上下で2万円前後が目安。安すぎるものは縫い目から浸水することがあります。
靴の防水と靴下の選択 ¶
登山靴の多くはゴアテックスライナーが入っており、ある程度の防水性があります。ただし、沢を渡る場合や長時間の雨では浸水することもあります。靴が濡れた場合に備えて、ウール素材の靴下を予備として持っていくと安心です。綿の靴下は濡れると体温を奪うため、山では避けてください。ウールは濡れても保温性を保ちます。
雨の日に避けるべき状況 ¶
雨の日でも歩けますが、落雷の予報がある場合は稜線や開けた場所を避けるか、山に入らない判断が必要です。また、沢の増水は急激に起こることがあります。前日から雨が続いている場合は、沢沿いのルートを避けるか、ガイドに相談してください。Moss Vault Pathでは、増水の危険がある場合はルートを変更するか、ツアーを中止します。
雨の日の苔観察のコツ ¶
雨の日は苔が最も美しい状態になります。水を含んだ苔は色が鮮やかになり、ルーペで見ると葉の細部がよく見えます。ただし、ルーペのレンズが濡れると像が歪むため、使用後はこまめに拭いてください。防水のフィールドノートがあると、雨の中でも観察記録を書けます。スマートフォンのカメラは防水ケースに入れておくと安心です。
雨の日の山歩きに慣れると、天気に左右されずに山を楽しめるようになります。まずはお気軽にご連絡をいただき、どんな装備が必要か相談してみてください。